2018年04月20日
仏式の告別式のときに焼香で使われる粒状の抹香と、仏壇に供える線香はどのように違うのか、気になる人は少なくありません。基本的にどちらも使者を供養するために使用されるものですが、解釈は宗派によって大きく異なるといわれています。
どちらも死者を供養するために必要とするもので、あまり代わりはないという解釈をする宗派もありますが、厳格に違いを設けているところも少なくありません。葬儀の時に祭壇の前で焼香をするときに使う物が抹香ですが、使用する意味として焼香をする人自身を清める意味があります。
対して普段仏壇に上げる線香は仏様の本尊前の空間を清める意味合いを持っており、仏壇のある室内を清めるためにささげる方法です。告別式や通夜で使われる場合、宗派によって使用するものや、押し頂く回数が異なるため、亡くなられた方の宗派で焼香を行うことをお勧めします。
浄土宗・浄土真宗以外は全て抹香を押し頂きますが、浄土宗は線香、浄土真宗は押し頂きません。臨済宗は1回だけ、曹洞宗は2回ですが、1回目だけ押し頂き、2回目はそのまま落とします。天台宗・真言宗は3回と決まっているため、拝む時には受付で亡くなられた方の宗派を事前に確認するとよいでしょう。